AnDeriensのブログ

個人的なブログです

2024-01-01から1年間の記事一覧

経験の2つの固有性 – 『ハドソン川の奇跡』

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飛行中の飛行機にバードストライクが発生し、エンジンが左右両方とも停止。機長サリーは、管制室から近くの空港への着陸を案内されるも、空港への着陸は不可能だと判断し冬のハドソン川に着陸することを決断する。 映画中では、安全委員会による事故調査をベ…

RDS vs Fargate で 同一コンピューティングリソースに対するコスト比較

データベースにやらせてるいろんなロジックを、アプリケーション側で実装すれば安くすむのではないかという仮説。 db.t4g.large RDSの料金はインスタンス料金+ IO料金 USD 0.225 / hour 2CPU + 8GB memory USD 0.24/100万リクエスト ECS + Fargateの料金はvC…

説明責任を果たすスキルが不足していたためにチームに変化を起こしきれなかった

最近目にしたブログで「実行責任」と「説明責任」という言葉が出てきていて、自分的に納得感を持ったのでそれをもとに自分の現状を分析しつつ、チームに変化を起こすために必要なアクションを考えてみる。 konifar-zatsu.hatenadiary.jp ここ2年くらいはある…

存在の耐えられない軽さはさらに軽く

マッチングアプリを始めた。厳密にいえば、以前から別のアプリを使っていたが、どうもうまくいかず、うまくいかないのはアプリのせいだと言い聞かせて、新しいアプリを使い始めてみた。 別にわざわざ新しいアプリに課金する必要なんてないはずなのだが、先月…

週報_1週目_スプリントにロスタイムを追加してみた

Sprint_1 StartDate_20241005 EndDate_20241011 先週から始めた1人スクラム。その1スプリント目が終わりました。(前回は準備スプリントとして0スプリント目としてやっていた。) 週報_1人スクラムを始めてみる - AnDeriensのブログ 今週は仕事が忙しく、平…

週報_0週目_1人スクラムを始めてみる

Sprint_0 StartDate_20240930 EndDate_20241004 Notionを使って、1人スクラムを始めてみる。 プライベートの時間にメリハリがなくてつまらなくなってきたのと、35歳を迎えて無為に時間だけがすぎていくことに耐えきれなくなり、ちょっとスケジュール管理?フ…

批評家序文 – 表現の構造

世界には構造がある。わたしたちは言語を獲得し、過去を現在に紐づけることができるようになったために、物事に構造を見出すことができる。 表現者たちは、何かしらの構造を表現の中に織り込んでいる。にも関わらず、そうした構造が無視されたり、あるいは、…

あなたにはポテンシャルがある ー colored oilとMen in Black

数年前に購入した写真。藤崎了一〈colored oil〉。 KANA KAWANISHI GALLERY | Ryoichi Fujisaki https://x.com/anderiens/status/1312208512752123904?s=46&t=0Wpi_ucrWNqXNla0a0tIpQ この写真、なんとなくNASAが公開している宇宙写真を思わせる。惑星のよう…

デ・キリコ展感想

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キリコが「形而上絵画」の名の下で空間構成を再構築していて、晩年の「新形而上絵画」では絵の構成要素が彼自身の過去の作品群に基づくようになるの面白い流れだった。 過去も含めてイメージを実在として捉えてるのはベルクソン的に感じる。骨格を無視して見…

映画 ブルージャイアント レビュー

漫画が原作のアニメ映画『ブルージャイアント』。ジャズに憧れて独りで練習を続けた主人公 宮本大が、高校卒業とともに上京し、世界一のジャズ演奏家になるために、仲間を集めてライブを行う。 仲間になった雪祈が「ジャズは勝ち続けなければならない」と打…

思考停止の道徳

「行為はかくなさるべし」という「道徳的真理」は、「私たちのところでは行為はこれこれになされる」という疲れはてた本能のたんなる意識形態にすぎない。 ニーチェ『権力への意志』 「〇〇には価値がある」とか、価値あるものが大事だみたいなことは、仕事…

『グリーンブック』 構図のリズム

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ハリウッド映画でよくある、境遇の異なる2人が旅する中でお互いを理解し合うハートウォーミングストーリーだと予想していたが、予想を超えてきた。 gaga.ne.jp この映画は、2018年にアカデミー賞の作品賞と脚本賞を取っている。黒人が差別を乗り越えて何かを…

堕文論

わたしはなぜ文章を書くのか。 ときどきこのブログになんの役に立つのか分からないような文章を書き残している。 明確に誰かに向けた文章ではない。誰かに理解してもらうための文章でもない。ただ、自分から湧いて出た言葉が時間の流れの中で無為になってし…

聲の形感想 ドラマ化された死と生の変質

映画 聲の形を見た。(ネタバレ含む) いじめっ子に傷を背負わせることで、いじめられた側の傷の深さとその乗り越えを暗示的に示している点は、現代のよくあるいじめ問題をうまく描く仕掛けとしていいと思う。どんなにいじめられっ子側の葛藤を描いても、い…

群馬県高崎市・前橋市の現代アートシーン

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群馬県の高崎・前橋に行ってきたのだが、思いの外現代アートの流れがあって面白かった。 まずは今回知ることのできたアート関連施設について記載する。 高崎のアートギャラリー VIENTO ART GALLERY 中之条ビエンナーレで展示のあった作家を扱うギャラリー。…

still humanと器官なき身体 – MOT ANNUAL 2023を見て

東京都現代美術館で開催中の「MOT ANNUAL 2023 シナジーと生成のあいだ」展で花形慎はマウントディスプレイを使って視覚の位置を変えた人間に生成することを試みていた。…still humanはドゥルーズ&ガタリが提唱した「器官なき身体」とコンセプトを共有してい…