AnDeriensのブログ

個人的なブログです

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あなたにはポテンシャルがある ー colored oilとMen in Black

数年前に購入した写真。藤崎了一〈colored oil〉。 KANA KAWANISHI GALLERY | Ryoichi Fujisaki https://x.com/anderiens/status/1312208512752123904?s=46&t=0Wpi_ucrWNqXNla0a0tIpQ この写真、なんとなくNASAが公開している宇宙写真を思わせる。惑星のよう…

デ・キリコ展感想

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キリコが「形而上絵画」の名の下で空間構成を再構築していて、晩年の「新形而上絵画」では絵の構成要素が彼自身の過去の作品群に基づくようになるの面白い流れだった。 過去も含めてイメージを実在として捉えてるのはベルクソン的に感じる。骨格を無視して見…

映画 ブルージャイアント レビュー

漫画が原作のアニメ映画『ブルージャイアント』。ジャズに憧れて独りで練習を続けた主人公 宮本大が、高校卒業とともに上京し、世界一のジャズ演奏家になるために、仲間を集めてライブを行う。 仲間になった雪祈が「ジャズは勝ち続けなければならない」と打…

『グリーンブック』 構図のリズム

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ハリウッド映画でよくある、境遇の異なる2人が旅する中でお互いを理解し合うハートウォーミングストーリーだと予想していたが、予想を超えてきた。 gaga.ne.jp この映画は、2018年にアカデミー賞の作品賞と脚本賞を取っている。黒人が差別を乗り越えて何かを…

聲の形感想 ドラマ化された死と生の変質

映画 聲の形を見た。(ネタバレ含む) いじめっ子に傷を背負わせることで、いじめられた側の傷の深さとその乗り越えを暗示的に示している点は、現代のよくあるいじめ問題をうまく描く仕掛けとしていいと思う。どんなにいじめられっ子側の葛藤を描いても、い…

群馬県高崎市・前橋市の現代アートシーン

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群馬県の高崎・前橋に行ってきたのだが、思いの外現代アートの流れがあって面白かった。 まずは今回知ることのできたアート関連施設について記載する。 高崎のアートギャラリー VIENTO ART GALLERY 中之条ビエンナーレで展示のあった作家を扱うギャラリー。…

still humanと器官なき身体 – MOT ANNUAL 2023を見て

東京都現代美術館で開催中の「MOT ANNUAL 2023 シナジーと生成のあいだ」展で花形慎はマウントディスプレイを使って視覚の位置を変えた人間に生成することを試みていた。…still humanはドゥルーズ&ガタリが提唱した「器官なき身体」とコンセプトを共有してい…

包まれる自我と強度的身体 - エゴン・シーレ展

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東京都美術館で「エゴン・シーレ」展を見てきた。 レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才<オフィシャルHP> レオポルド夫妻がコレクションした、エゴン・シーレの作品と彼と同時代に生きたクリムトやココシュカなどの作品が扱われて…

数えること、生きること — 宮島達男 クロニクル 1995−2020@千葉市美術館

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千葉市美術館の宮島達男展、最終日に滑り込んできた。宮島達男についてはあまり詳しく知らなかったのだけど、今回の展示を通して彼の詩学がよくわかったし、それをわりと好きになれたと思う。 過去に見た覚えのある宮島達男作品 宮島達男はベネチアビエンナ…

不在の忘却に抗う – クリスチャン・ボルタンスキー Lifetime展を見て

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ボルタンスキー展 2019年7月25日、六本木新美術館のクリスチャン・ボルタンスキー Lifetime展に行ってきた。 当日、ボルタンスキー展に行く前に、近くのカフェで友人と一緒にサラダランチを食べた。彼女とは大学自体からの付き合いでたまに美術館に行ったり…

ソフィ・カル「Voir La Mer 海を見る」上映@渋谷スクランブル交差点を見て感動した話

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ソフィカル Voir la Mer@渋谷スクランブル交差点 2019年2月2日に一日かけて、原美術館(品川)・ギャラリー小柳(銀座)・ペロタン東京(六本木)・スクランブル交差点(渋谷)と、現在開催中のソフィカル展示すべて見て回った。 ソフィカルは数年前に作品を…

イメージと欠落 – Bloom Studio ZOOM Party vol.4 に参加して

先日、安田早苗さん主催のBloomStudio Zoom party vol.4というイベントに参加してきました。 そのイベントに参加した報告・感想を書いていきます。 Bloom studioは安田早苗さんがこれまでの種をまくプロジェクト、芽が出るプロジェクトに引き続き催されてい…

雑記。書きかけ。「窓展」を見て思ったこと

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藤本壮介「窓に住む家/窓のない家」 先日、まだコロナウイルスが人々の生活を大きく変えるほどには広まっていない頃に、国立近代美術館で「窓展」を見てとても感動した。 その際に考えたことをまとめようとしたが、最終的にはまとまらなさそうだったので、中…

アフターコロナに向けて

コロナウイルス感染症流行の影響が、かなり広がってきている。 当初は、感染症そのものによる肺炎、その重篤化からの命の危険という、医学的なリスクが想定されていた。しかし、その実態が明らかになるにつれて、コロナへの対応が単純に健康上のリスクだけで…

白髪一雄と具体〜白髪一雄展@オペラシティアートギャラリーを見て

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先日、東京オペラシティアートギャラリーで白髪一雄の回顧展をみてきました。白髪一雄の作品は一見すると躍動感のある抽象的な絵画に位置付けられそうですが、僕が今回感じたのは、作品に描かれるものの具体性でした。そのあたりの感じたことについて今回は…

詫摩昭人氏の絵画をなぜ購入したか

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11月に詫摩昭人氏の作品がパリで展示されていました。 僕は、2014年の自分がまだ25歳の学生だった頃に彼の作品を1点購入しており、その時からいろいろな形で応援してきました。 当時からすでに兵庫県立美術館などに作品が収蔵されていたりしたのですが、今回…

安田早苗「芽が出るプロジェクト 2007〜2010年記録集」レビュー

芽が出るプロジェクト記録集2007-2010: アーティスト安田早苗が、2007〜2015年に実施した芽が出るプロジェクトの軌跡(前編) (MyISBN - デザインエッグ社)作者: 安田 早苗出版社/メーカー: デザインエッグ社発売日: 2019/11/11メディア: オンデマンド (ペー…