AnDeriensのブログ

個人的なブログです

Philosophy

still humanと器官なき身体 – MOT ANNUAL 2023を見て

東京都現代美術館で開催中の「MOT ANNUAL 2023 シナジーと生成のあいだ」展で花形慎はマウントディスプレイを使って視覚の位置を変えた人間に生成することを試みていた。…still humanはドゥルーズ&ガタリが提唱した「器官なき身体」とコンセプトを共有してい…

没入と逸脱

日々決められたことを続けることも自分の生活を守る上では必要なことだが、時にはそうしたものから逸脱して、自分がハマりたいと思えるものに没入できると、世界を広げることができるかもしれない。

一労働者の領土化と脱領土化

ドゥルーズ+ガタリが提示した概念の一つに「脱領土化」がある。ポストモダニズムを参照する際によくデリダの「脱構築」に言及されるが、それに類する概念で、簡単に言えば、「固着した考えから抜け出す」ことだ。 領土、というのはテリトリーの訳語で、つま…

ハイカラ

「ハイカラ」という言葉がおもしろい。 原義だけでも、「ノリつつシラケつつ」な両義的な態度を含む「ハイカラ」だが、いまこの言葉を使うことにはさらに意味が追加されているように思う。

雑記。私的領域とプライバシー

「重要なのはプライバシーが自己決定権であると認識することです。自分で決定し、自分で守る。そしてこれは極端な話、『嘘をつく(自ら偽装する、暗号化する)こと』によって成立するのです」 https://jp.cointelegraph.com/news/the-lie-is-the-last-freedo…

新大学生に勧めたい10冊

Twitterでちょっと流行ってたので乗っかってみました。 6. エドウィン・アボット・アボット『フラットランド』7. 冨田恭彦『柏木達彦の哲学革命講義』8. ベルクソン『思考と動くもの』9. ジル・ドゥルーズ『記号と事件』10. ドゥルーズ&ガタリ『千のプラトー…

アフターコロナに向けて

コロナウイルス感染症流行の影響が、かなり広がってきている。 当初は、感染症そのものによる肺炎、その重篤化からの命の危険という、医学的なリスクが想定されていた。しかし、その実態が明らかになるにつれて、コロナへの対応が単純に健康上のリスクだけで…