こんなツイートがあった。 めちゃくちゃ共感できる…。
結局のところ組織状態はチームに責任を持とうとする人の割合に収束していく。組織スコアが低い場合、その理由は語れるが役職役割雇用形態など何かを理由にその責任は自分にないと思ってる人がいる。そのスタンスが良いチームを作ることを阻害してる真の要因で、許容してはならないもの。
— 大原一峰 / ラクスルHR (@KazumineOhara) 2019年10月12日
当事者意識とは
よく「責任感を持って」とか「当事者意識」とか「自分ごと」とかいうけど、その本質は、責任持ってやる部分があることよりもむしろ、責任をもたない部分がないことなんだろうと思う。
その責任をもつっていうのは、全部自分でやれってことじゃなくて、現実的に手がつかない部分は責任もって人に任せるってことも含めて。
単に責任を持つ部分があるというだけでは、チームの中の歯車として存在しているにすぎない。歯車もエネルギーを他に横流しにするという責任は完全に果たしている。
だが、チーム内で「あらゆることに責任を持つ人」をそのチームの「エンジン」であり「頭脳」だ。彼らはそのチームがするべきことに対して自分で考え、そのチームを支えるあらゆる要素に対して駆動するエネルギーを注ぎ込む。
いいチームとは
もし、チームの中に一人でも完璧に全てに対して責任を持てる人がいれば、その人がコントロールをして、他の人はその人から与えられた仕事をすればなんとかまわるかもしれない。 けど現実的にひとりですべてを見切るのは難しいし、できたとしても「いいチーム」ではないと思う。車と違い、チームにおけるエンジンはお互いに補完し合うことができるからだ。
もし成長を目指すなら、いいチームとはエンジンが多いチームだ。 なるべく多くの人があらゆることに対して責任を持つという意識を持った上で、現実的に手のつけられないことに関しては誰かに任せるようにしているチーム。もちろん任せるからといって責任は放棄しない。
これが大変なことだと思うとしたら、あなたの周りにはエンジンが少ない。あるいは、複数のエンジンのコントロールができていないかだろう。
追記:東証と富士通の責任関係について
先日、東証市場がシステムの不具合により1日停止した際の会見で、東証は富士通への損害賠償について問われ「市場運営全体の責任は私たちにあり、損害賠償(請求)は現在考えていない」と答えた。
東証社長「市場運営者として責任痛感」 終日売買停止 :日本経済新聞
その後、富士通も、納入責任者としての責任について言及しており、責任関係が明確でとてもいいと思った。
東証売買停止で風当たり強まる富士通、DX成長戦略に暗雲漂う - ITmedia NEWS
こういうとき、過去のよくある対応だと、お互いに責任をなすりつけ合う印象があったが、今回は東証が自ら「私たちに責任がある」と宣言したことで、富士通も自分たちの責任範囲を明確にした上で、責任を取りにいかなければならない格好になったと思う。
こういった、責任の背負い方は、とてもいい状態だと思うし、今後状態が改善されることが期待できるのではないか。こう言った姿勢が、当事者意識というものじゃないだろうかと思う。
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責任を持つためには、私たちは自由である必要がある。